テレビをみたり雑誌を読んだりしている、と「血行促進して、薄毛を解消」「血行を改善して、美しい黒髪を手に入れる」などの広告をみかけるでしょう。
髪質の改善に興味のある方のなかには、髪質と血行にはどのような関係があるのだろうかと疑問に思う方もいるかもしれません。そこで今回の記事では、髪質と血液の関係について詳しく解説します。頭皮の血行を促進するための方法もご紹介しますので、ぜひとも参考にしてください。
1. 髪質と血液の関係
髪質と血液には、深い関係があります。血液の役割のひとつは、全身にものを運ぶことです。体の動かすためには栄養が必要ですが、血液は体のすみずみへ栄養を供給する働きをもっています。反対に血行が悪くなると栄養が行き渡らなくなり、体の各器官が不調になるのです。
血液と栄養の関係は、流しそうめんにたとえられます。水の流れが速ければ、そうめんがすぐに行き渡りますが、水の流れが止まると、そうめんも流れません。
栄養が行き渡らなくなると髪質は悪くなり、髪の毛のツヤやハリが失われてしまうでしょう。健康な髪を取り戻すには、血行の改善が重要です。
2. 頭皮の血行が悪くなる原因
頭皮の血行が悪くなる原因は、大きくわけると3つになります。ここでは、それぞれの原因を詳しく解説していきましょう。
2-1. 筋肉
筋肉と血行には、密接なつながりがあります。筋肉は使われなくなると硬くなってしまい、血流の流れを止めてしまうのです。
頭皮には、額の周りにある前頭筋・こめかみの周りにある側頭筋、後頭部にある後頭筋などがあります。それぞれの筋肉の動きが鈍くなると、頭皮の血行が悪くなるので注意しましょう。ストレッチやマッサージなどで、普段から筋肉をやわらかくするのが重要です。
2-2. 紫外線
紫外線を浴び続けると、水分が失われます。頭皮も紫外線の影響を受けると、表面や内部が乾燥してしまうでしょう。乾燥した状態が続くと頭皮が硬くなってしまい、血流が悪くなってしまうのです。
頭皮が紫外線から受けるダメージは、顔と比較すると3倍といわれています。頭皮はほかの部分よりも高い位置にあるので、トラブルが起こりやすいのです。紫外線を防ぐために、普段から帽子や日傘を使いましょう。また、日焼け止めクリームによるケアも大切です。
2-3. 加齢
血管は、年齢を重ねるごとに弾力が失われます。場合によっては硬くなってしまい、栄養を供給するのが難しくなるのです。加齢により血行が悪くなり、薄毛や白髪が目立ちはじめます。こめかみや頭頂部付近に白髪が生えはじめたら、早めに頭皮のケアをしましょう。きちんとしたケアをすれば、頭皮の血行の悪化を防げます。
ここまでは、髪質の乱れにつながる原因についてご紹介しました。
次回は、そうした頭皮の血行を改善するにはどうすればいいのかについて、解説をしていきます。