ヘアスタイルを楽しみたいと思っても、白髪が出てきたり、なんとなくボリュームがなくなったり、髪質に変化を感じて悩まれている方もいらっしゃるのではありませんか。髪質の変化で日々のヘアスタイルが決まらないのは、活力ダウンの原因になってしまいます。ここでは、髪質の変化についていつ頃からはじまるのか、また原因や対処方法を解説します。
1.髪質の変化はいつからはじまるのか
20代前半は剛毛のごとく髪の毛の量が多かったのに、最近では髪の毛にコシがなくなり、ボリュームが減ったなったなど、心配になる髪質の変化。
とくに顕著に表れるのが、白髪の問題です。個人差はありますが、白髪は30代半ばになるとぼちぼち目につき、髪の毛のコシやハリがなくなったと感じるのは40代後半から50代になると心配される点だといわれます。また、女性は出産後、女性ホルモンの急激な減少によって、抜け毛などの髪質の変化に悩まされる方もいるでしょう。
医学的な観点からいわれていることは、髪質は遺伝性のものなのでもって生まれた髪質は、変化しないそうです。しかし、白髪が増えたり毛が細くなり薄毛になってきたりしたなどの髪質の変化については、さまざまなことを心がけることで、予防や髪質の変化を和らげられます。
2.髪質変化の原因は何か
遺伝的に髪質が変化していくことのほかに、さまざまな状態が原因となり、髪質に変化が生じることがあります。では、それは一体どんな状態が原因で髪質の変化が起こるのか、解説していきましょう。
2-1. 加齢によるもの
髪質に変化が起こる原因のひとつに、加齢があります。加齢による髪質の変化は、遺伝的なことも要因となります。
・白髪が増えた。
・若いときのようなボリューム感に欠ける。
・毛が細くなった。
・髪の毛にコシやハリがなくなった。
などという髪質の変化は(個人差がありますが)、加齢によって健康な髪の毛を作れなくなり、髪質が変化していきます。
2-2. 偏った栄養による影響
栄養の偏りが原因となり、髪質が変化する場合があります。これは、健康な髪の毛を維持する栄養が不足し、栄養状態が悪くなることで、髪にツヤやハリがなくなるなど髪質が変化してしまうのです。
髪の毛の主成分である「ケラチン」とはアミノ酸が結合したタンパク質。「ケラチン」がきちんと生成されなければ、健康な髪の毛は育成されません。「ケラチン」を生成するために必要な栄養成分は、以下のとおりです。
・タンパク質
・亜鉛
・ビタミン(中でもビタミンA、B、E)
これらの栄養成分は「ケラチン」の生成の3大栄養素で、食物から摂取します。偏った食生活やコンビニの食事ばかりしていると、髪の毛に必要な栄養が不足して髪の毛のツヤやハリがなくなるなど、遺伝に関係なく、髪質が変化する場合があります。
2-3. ストレスによって変化する
ストレスによっても、髪質が変化する場合があります。
・睡眠不足
・育児の疲れ
・仕事や人間関係の悩み
・不規則な生活習慣
こんな問題で心身に負担がかかり、自律神経が乱れてしまうことで、人はストレスを感じ、それが髪質の変化にも影響してしまいます。
2-4. 毛穴の汚れ
一般的に人間の頭皮には、毛穴がおよそ4万個あるといわれています。そしてひとつの毛穴から2~3本くらいの髪の毛が生えているのが、健康的な頭皮の状態です。
その毛穴に皮脂や汚れなどがつまってしまうと、髪の毛が細くなったり、髪質に変化が現れたりすることがあります。シャンプーの回数が少なかったり、逆に頭皮を洗いすぎたりして頭皮が乾燥してしまうことも、毛穴によくない影響です。
毛穴の状態のチェックは自分ではできないので、髪質の変化が気になるようなら、毛穴の状態について、美容師の方や皮膚科の先生に相談してみましょう。
2-5. カラーリングのしすぎなど
近年のカラーリング剤やパーマ液は高品質になり、たとえば白髪染めのためにカラーリングの回数が増えても、髪質が悪くなるなどという問題はないといわれます。
ただし、特殊な色に染めるため、1度地毛の色を抜いてからカラーリング剤で染めたり、アフロなどの特殊なパーマをかけたりなどを繰り返すと、ツヤがなくなったり髪質に変化が現れたりすることがあります。
ここまでは髪質の変化が起こる理由について解説を行ってきました。
次回は、そんな髪質の変化に対応するための対処方法について解説をしたいと思います。